
学生と家族、特別支援学校の先生の出席で開催した入学式でしたが、やや緊張の中で始まりました。 学園長からは「エコールKOBEの目標は、①自分から学ぶ場(主体的に学ぶ) ②豊かな体験をする場 ③仲間と共に楽しく学ぶ場 にすることです。」という話などがありました。 学生自身が2年間で学びたいこと、やってみたいことを一人ずつ前に出て発表しました。オリエンテーションで練習していた歌「ビリーブ」「翼をください」をみんなで元気よく歌って心を一つにしました。当日はとても良い天気に恵まれ、「鉄人28号」の前で記念写真を1年生だけ、2年生と一緒に撮り30人の仲間の明るい笑顔と「鉄人28号」に負けない力強いこぶしが上がりました。
土曜日活動の1回目は「ゲーム大会」です。役員が考えた3つのゲーム(①箱の中は何? ②エコール○×クイズ ③被害者は誰だ!)をしました。2年生役員自身が準備や当日の運営に携わり、先輩として手本を見せるいい機会になりました。
主体的に学ぶ、主体的に活動することを大きな目標にしているエコールですが、この1年の集大成として「USJに行こう!」の計画をしました。この取り組みの目標はみんなで決めたグループ単位で、
「秋に文化祭のようなものをしたいね」と話し合っている中で、人材支援センターを使っての「エコールわくわくフェスティバル」の開催ということになり、実行委員会を中心に準備を進めてきました。
えこーる新喜劇は、演じている学生も楽しみ、見ている人たちにも笑いを提供しました。一人ひとりの個性や特技をうまく取り入れた配役はまさに「はまり役」で、脚本と共にさすがプロの放送作家だな、と感心しました。当日の出来栄えは、練習の過程から見て最高でした。本番に強い学生たちの真骨頂を発揮したなあと感じました。
到着したら、スタッフの皆さんが準備を完了させて出迎えてくださいました。説明を受けて準備体操の後、ハーネスをつけてもらい、それぞれの木のところでチャレンジ開始です。
このツリーイングの体験は、実施する側にとってもチャレンジでしたが、学生本人にとっては大変勇気のいることだったと思います。とちのき村のスタッフの皆さんの、熱意と細心の配慮があって実現できました。
安全性に配慮すれば、だれでも自然の素晴らしさを感じることができるはず、というしっかりとした理念と技術をもって取り組んでいただきました。それぞれの高さの違いこそあれ、地上から身体を浮かせて木登りができた経験は、学生にとって大きな自信になったことでしょう。
小さなスコップでまわりの土をていねいに取りながら、つるに付いたいもを掘り出しました。大きないもが掘れるたびに学生の歓声が起こりました。
夜には実際にハーネスを身につけ、ロープで身体を浮かせてみました。こうした体験は事前の取り組みとしてとても意義がありました。「とちのき村」のスタッフの皆さんが、エコールの学生のためにきめ細かい配慮とていねいな取り組みをしていただいたおかげで、不安を減らし「できる」というイメージをつくることができました。
事前にホテル側にお願いをして、ランチの前に就職している神戸特別支援学校卒業生の働く姿を見せてもらい、先輩としての話をしてもらうことになりました。地下鉄でみなと元町まで行き、駅から歩いてホテルに着くと、ホテルの方にお迎えしていただきました。先輩が客室での掃除やフロの細かいカビ落としの作業や、バックヤードでのシーツ整理・タオルたたみの仕事などを実際にやって見せてくれました。どこまで、現実の仕事を理解できたか、働くというイメージができたかは、まだまだこれからという印象でしたが、まずは「働く」現場を見学できて良かったと思います。
週1回水曜日にサッカー部が活動をしていますが、9月19日に兵庫県のハンディキャップサッカー大会(いなみ野カップ大会)に参加をしました。当日はマイクロバスをチャーターして淡路島の佐野総合運動公園に出かけました。
初めての試合ということで、どうなるのかと心配しましたが、8人制の初心者リーグ(SSリーグ)に参加し、1試合目は芦屋特別支援学校相手に6:1でいきなり勝利しました。2試合目はこやの里特別支援学校相手に先行したものの逆転され1:2で敗れました。得失点差で3位決定戦に進み、見事に姫路エストレラBに4:1で勝ち、何といきなり3位に入賞しました。
3試合ということで、体力的にもしんどい中よくがんばり、だんだんと試合というものの雰囲気もわかってきて動きもよくなっていったのは見ていてすごいなと思いました。また、サッカーというチームプレーの中で、自分一人でなくパスをしたり声を掛け合ったりする姿を見ると、エコールの仲間意識の育ちを感じることができました。
2日には、須磨の海に行きました。JRの電車で3つ目なので近いのですが、海に行ったことがない人もいて、すごく楽しみにして出かけました。駅に着くと「海の香りがします。」という学生もいました。海の家がずらっと並ぶ海岸の駅からすぐのところに入って着替えをし、さっそく入水です。海に入らない学生はお店の中で食べたりして見学です。
昼食は海の家で自由に注文して食べた後、海岸でスイカ割りをしました。目隠しして「右、右、ちょっと左・・・」などと声がかかり、棒を振り下ろすのですがなかなか割れません。でもワイワイと楽しいひと時でした。持ってきたスイカもいただいて「海へ行こう」の企画も無事に終了しました。
8月5~6日にかけて、はじめてのキャンプをしました。
3グループに分かれて準備を始めました。火おこし係を中心に着火剤に火をつけてから、うちわで煽いで炭をおこします。ようやく炭に火が回ったところで、みんなで肉や野菜を焼いていただきました。外でみんなで食べるとまたおいしく感じるものです。あとで感想を聞いても印象深かったようです。
片づけもみんなで済ませて、トリム園地で遊びました。筏に乗ったり、空中ブランコ、ロングスライダー(滑り台)などをおもいおもいに楽しみました。