学園長あいさつ

 エコールKOBEがスタートして6年目を迎え、4回卒業生を送り出してきました。

 「もっと勉強したい。」「お兄ちゃんやお姉ちゃんみたいに大学に行きたい。」「もう少しいろんなことを経験したい。」という障害のある青年のねがい。

 「大学のようなところでもう少し学ばせたい。」「いろいろ体験し、青春を謳歌してから社会に出してやりたい。」「どうして障害のある子は18歳で社会に出ないといけないのか?」といった家族の声。

 「ゆっくりじっくり時間をかけるともっとのびるのに。」「社会に出る前に自分づくりの時間が必要では。」「働くための土台になる力をつけさせたい。」といった学校の先生方の声。

 エコールKOBEは、そんなねがいや声を実現する事業として5年間歩んできました。 この間、マスコミにも数多く取り上げられ、お話する機会もいただいて発信してきました。

 学生たちは、生き生きとした学びの場を提供されたことで、学ぶ意欲に支えられた自己肯定感、いろいろな体験の中で感じる達成感、友だちや大人との信頼関係を育て、地域や社会とのつながりや支援の中で人間として成長してきています。

 障害があるからこそ、発達がゆっくりだからこそ、学校から社会への、子どもから大人への移行期にゆっくりじっくり時間をかけて学び、体験を積み、社会に出ていけることの大切さを実感しています。

 過去送り出してきた卒業生の多くは、元気に働いています。卒業後に訓練をして就職に結びついていく人が増えています。2年間の学びを力にして主体的に社会に出て行く姿がみられます。

 私たちは、こうした学びの場が広がっていくことで、障害児の教育権保障の第3のうねりになり、養護学校が義務化されたように、高等部の希望者全入が実現したように、やがては教育の制度としての「専攻科」に発展していくことを願っています。

福祉事業型「専攻科」エコールKOBE
学園長 河南 勝