名誉学園長あいさつ
エコールKOBEは今期14期生の皆さんを迎え、設立から14年目を迎えることとなりました。 17年前の当時、支援学校の教諭を定年退職した私はWAP(Welfare And Prosperity:福祉拡充)コーポレーションを立ち上げ、 「障がい者の社会的自立を支援する」ことを社是として、法人格だからこそできる福祉活動を模索し続けながら、 福祉事業所にて障がい者の方が作る商品の販売事業を地道に展開してまいりました。
各地で販売事業を重ねる中で、和歌山県のとある障がい福祉サービス事業所の中に生まれた
「学びの作業所」を拝見させて頂いた際に、衝撃と感銘を受けたことは今でも覚えております。
私自身が勤めておりました「特別支援学校」に通う障がいのある生徒さんが卒業後の進路を考える際に、
『働く』という選択肢しかない時代でもありました。
そういった若者たちが卒業後の進路として、自身に合ったペースで学習を続け、様々な体験を経験する中で
青春を謳歌し、切磋琢磨しながら就職へと向けてじっくりと自身の力を伸ばす、そういった「学びの場」を作りたい。
その想いと全国専攻科研究会をはじめ、当時の行政担当者の方々、各支援学校の先生方といった多くの方々や 諸団体の助力を得て、ここ神戸、新長田地区に自立訓練(生活訓練)事業を活用した本格的な 教育システム、福祉事業型「専攻科」エコールKOBEを設立することが実現出来ました。
エコールKOBEでの2年間で、人生にとってかけがえのない青年期に『当たり前の青春』を。
青年たちの笑顔あふれる学園に興味を持っていただけましたら幸いです。
現在、自立訓練事業を使用した様々な福祉事業型「専攻科」が全国で展開されてきております。
高校・高等部を卒業した後の「学び」の選択肢の一つとして捉えて頂けますと嬉しい限りです。
福祉事業型「専攻科」エコールKOBE
名誉学園長 岡本 正